●2016年は一般向けロボット元年 そしてVRが世界を覆い始める年

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

●2016年は一般向けロボット元年になる!CES会場で見たお手頃ロボットたち http://ascii.jp/elem/000/001/110/1110177/
KEYi Techの「Cellrobot」は、WiFiとBluetoothを内蔵したコントローラーとして働く「Heart」(心臓)と、上下が回転する「Cell」(細胞)の2種類がある。さらには拡張キットとしてタイヤモジュール、カメラモジュール、照明モジュール、クリップモジュールなども。これらロボット素材を組み合わせて造る仕組み。

Elemental Pathの「CogniToys」は恐竜型のかわいい人形。これはネットにつながりその先にはIBMの人工知能のWatsonの頭脳がある=子供用の教育用ロボットとして間もなく発売になる製品。

●映画が描く人工知能と人間のこれからの関係 http://blogos.com/article/157954/
ロボットと人工知能:『オートマタ』、『トランセンデンス』、『her 世界でひとつの彼女』の3本。「いずれも人工知能の進歩によって、人間の社会や日々の生活が大きく影響を受けている様子を描いている作品」。
「人類の未来に影響を及ぼす可能性の高い人工知能の技術が、一握りの私企業の手に握られることに問題はないのか。人工知能研究の世界は、倫理面での基準もまだ整備されているとは言い難い。ここまでのところ、いずれも人間の善意を前提にして研究開発は進められてきたが、それが今後も維持されるという保証はどこにもない」。


●"ドラえもん"の到来をはばむものーーロボットを受け入れる心理的ハードルの越え方 http://ja.catalyst.red/articles/tora-koyama-robotic-morality
ひとと人工知能、ロボットが共生する未来とはどのようなものか。
哲学と人工知能・ロボットはメビウスの輪。「例えば、哲学の「機能主義」というアプローチは、人間の心は突き詰めればコンピュータのソフトウェアのような機能的な動きをするため、そのフレームワークを生かせば人間の心を分析できるというもの」。
しかし機能主義では、意図と欲求を持ったロボット、心を持ったロボットは生まれない。別のアプローチが必要。「ロボットの知能レベルが徐々に高度化していくにつれて、受け入れる人間側の心の準備」もできていく。「ロボット社会」の成り立ちとしては、こちらのほうが現実的」。
さてそれでは、ひとと人工知能、ロボットが同じ “われわれ” と見なされたとき、その過渡期に倫理的な問題は発生しないのか。

●デイサービスに広がるロボット 全職員が「効果あり」  http://www.huffingtonpost.jp/fukushi-shimbun/care-robot_b_9086032.html
パルロは高齢者施設向けロボット。主に「会話する」「歩く」「覚える」「つながる」の4機能があり、ダンス・歌・クイズ・ゲームなどの集団レク・体操を行うことができる」。
「利用者は、導入当初から自分の顔と名前を覚えていて話しかけてくれるパルロに好感を持ち、現在もパルロ主導の集団レク・体操に喜んで参加している人が多い。(略)パルロを媒介にした利用者同士・職員との会話は導入時よりも弾んでおり、使い方が少し変わってきているという」。

●頭の中の言葉、解読に成功 障害者と意思疎通やロボット操作にも応用期待 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160104-00010000-nishinp-sctch
言語をつかさどる脳内領域「ブローカ野」は発声直前に活動を始め、脳が発する信号「運動準備電位」が生じる。その脳波の変化をとらえることで、頭に浮かんだ言葉を理解することができる可能性が。

●機械学習と相性の良いビジネスとは? メタップスの人工知能活用法 http://logmi.jp/105260
「おそらく一番手前にあるのは、広告、金融、軍事あたりは非常に早い段階からあると。ちょっと先に行くと、画像の活用」。
「人間の場合は、ほとんどの情報を画像、視覚から得ている。やっぱりカメラの情報ってすごくあって、それを今まで活用する技術がなかったのであまりできなかったんですけども。ディープ・ラーニングで特徴量を抽出できるようになると、そこから本当にたくさんのことが読み取れるようになる」。
「もう1個は仮説生成というところで、今まで、広告もそうだと思いますけども、試行をやってみて結果を得て、それを考えて次の試行をやるという、その部分は人間が仮説をつくって試していたわけですね。ところが、特徴量を抽出できるようになると、過去のデータから「こういう仮説があり得るんじゃないか」というところをコンピュータがつくれるようになるので、そうすると試行錯誤のプロセス全体が自動化できる」。

●ロボットカーの事故は誰の責任?「自動運転車」保険組合、AXAなど英大手11社結成 https://zuuonline.com/archives/95052
「ロボットカ―による事故の責任は誰が負うのか(運転手、自動車会社、製造メーカー、ディーラー、プログラム・デベロッパーなど)」。

●ロボットが事故を起こしたら…?「ロボット法学会」設立難航 http://newswitch.jp/p/3315
「事故責任の本質は設計時のリスクアセスメントと、使用時のリスクコミュニケーションにある」。
「ロボットは開発時にリスクを洗い出してつぶす。それでも残るリスクはユーザーに伝えて対策しながら使ってもらう。それでも起きた事故は、リスクの洗い出しが不十分だったのか、運用に不備があったのかで責任が問われる」。

●雇用人口の半分がロボットに代替する未来--2030年への教育 http://japan.zdnet.com/article/35076291/
2020年に、小学4年生で10歳になる子どもを例に、時代ごとに、未来の世界を予測してみた。
2020年は、文部科学省が改定作業を進めている知識偏重から思考力や判断力を重視する新学習指導要領が全面実施される年。
2028年、彼らが大学生になるころには、これまでの成績などのデータをもとに、各教科の履修すべきポイントをAIがアドバイスしたり、個々の学生の能力にあわせたフォローアップをすることなどが当たり前のようになっている。大学生は、これまでの運転免許ではなく、自動運転車用の免許を取得し、学生同士でシェアする自動運転車に乗り、街中を走っている。
2030年以降になると、産業構造も大きく変化し、職場にはAIを搭載したロボットによる業務の自動化の比率も高まっている。結婚相手も、AIがこれまでの人生経験をもとに、理想の結婚相手を探し出してくれるかもしれない。

●PlayStation VRとHTC Viveが出展 VRまつり 2016冬 〜かぶって体感! ついに始まるVR元年〜 http://panora.tokyo/5166/
ここ数年、テレビやネットなどで大いに注目を集めているVRゴーグルが、いよいよ2016年に製品としてリリース。

●Google、VR関連ハード/ソフトエンジニアを大量求人中 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1601/28/news078.html
ダンボール製VR(仮想現実)ビューア「Google Cardboard」が好調な滑り出し。

●また1人離脱:Twitter幹部のジェイソン・トフ氏、「GoogleでVRやります」とツイート http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1601/26/news060.html
Facebookも、米AppleもVR市場に参入するとみられている。
Googleは2014年のGoogle I/Oで「Google Cardboard」を発表して以来、VRに取り組んでおり、YouTubeでもVR対応を進めている。

●人は仮想現実の中で何日間生き続けられるのか、VRデバイスを装着したまま48時間を過ごした男が描く未来 http://jp.automaton.am/articles/newsjp/a-man-who-spent-48-hours-in-virtual-reality-did-not-puke/
「Oculus Rift」や「Vive」といったVRデバイスの一般販売が開始されることで、2016年はいよいよバーチャル・リアリティという技術が世界を覆い始める年になる。
10年後は、ながらスマホならぬ“ながらVR”が日常の光景になるサイバーパンクな世界に変わっているのだろうか。