●同じ出版・新聞でこうも違うか、日米のデジタル化対応

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●アメリカ人の読書スタイルを変えたAmazonの恐ろしい企み https://cakes.mu/posts/11478
アメリカの出版業界で起こっているシリアスな戦争は、「電子書籍 vs 紙媒体の書籍」ではない。「大手出版社による伝統的な出版 vs 新しいスタイルの出版」。その裏に、伝統的な情報収集、知識流通と新しいスタイルの情報収集と知識流通がある。
(統計は出典とカバー範囲に気をつけよう)。

セルフパブリッシング市場シェアは18%〜ニールセンが最新の米国市場統計を発表 http://on-deck.jp/archives/20153057
米国の話。「印刷版と電子書籍版の比率は74%対26%」。さらに、「同じ書籍の印刷版と電子版があった場合、価格差が2ドルから3ドルあれば、電子版を購入する意向の読者が多い」。(原文 Self-Publishing & Big Five Dominate Book Market, According to Nielsen - Book Business http://www.bookbusinessmag.com/post/self-publishing-big-five-dominate-book-market-according-nielsen/

●二極化する出版:(1)中小出版社の没落 http://www.ebook2forum.com/members/2015/11/bipolarization-of-the-publishers-1-decline-of-the-mid-range-publishers/
グローバルに活躍する巨大出版社がいる(B5)。その対極に自己出版を軸にした活動を続ける「インディーズ」がいる。B5がデジタル化を抑圧する方向で勢力維持を狙い、インディーズがデジタル化に乗じて活躍の場を拡張させたことで、従来その間にあって、出版の多様性を確保してきた「普通の出版社」が挟撃から衰微の道を歩んでいる、との論。
対して日本では、再販の習慣と独禁法例外措置の対象(値崩れが起きない)であることから、流通過程に(ブランド浸透も含んだ)マーケティングを委ねてしまうことが長く行われてきたため、楽しむ読書、知る読書、いずれもが、デジタル化時代に出版が相対化される趨勢にあらがうことをできずじまいの、「ゆでガエル」状態なのが問題。

●Amazonランキング大賞2015!ここでも又吉?【ECのミカタ】 https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/7043/
花火があがった、「火花」。芥川賞の又吉さんの「火花」が電位書籍でも一位に(Kindle本の小説・文芸部門)。紙はもちろん和書全体の断トツ一位。

●Hontoサービスの現状と展望 http://www.slideshare.net/JEPAslide/honto
自力でマーケティングができ、プロモーションができるメールアドレスを3百万人持つことの意義と、その有効活用策としての「O2Oサービス(オフラインtoオンライン/オンアラインtoオフライン)」。
一つのIDで3チャネルを横断できるという訴求ポイント、またアプリによる囲い込みと、紙を買えば(過去の購買履歴が残っていれば)電子が半額になる(「読割50」)施策が今後の鍵。






●クックパッド、英語で「和食」を世界に発信するサイト 「Washoku.Guide」を本格リリース https://info.cookpad.com/pr/news/press_2015_1124
約2万品のレシピ紹介に加え、和食の最新トレンドや海外現地情報などを英語で記事化し、世界に向けて「Washoku」を発信するポータルサイト。
発信する情報が双方向(日本から、海外から)なのがいい。日本からの情報は知識として重宝、同時に海外現地からの情報は感情面からの仲間意識醸成に。

●「伊能図」がGISを駆使して、ついにデジタル化!現代と江戸──200年間の時空を繋ぐ画期的データが堂々誕生 http://news.biglobe.ne.jp/economy/1126/prt_151126_1327476727.html
「200年間で海岸線や街道は、こんなに変わっていたのか!」。伊能図の基本図である「大図」214枚と「江戸府内図」を、現代の地理院地図とリンクさせた画期的なデータベース。

●「クーリエ・ジャポン」、来年2月発売号で休刊 有料会員制サービスとして提供へ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1511/28/news023.html
月に一度、紙の雑誌で情報を届ける」というモデルが読者のライフスタイルにそぐわなくなった」と判断、来年2月25日発売号で休刊。以降は有料制の会員サービスとして提供。

月刊誌を休止、「DRESS」編集長の"告白" http://toyokeizai.net/articles/-/94111
「雑誌を作って売る」から、「電子雑誌で何かをする」時代へ。その際、「コミュニティ」形成、あるいはその存在が鍵
「DRESS」の場合、「DRESS部活」という読者が企画・運営するユニークな組織で、現在23部活に2万人近いアラフォーの女性コミュニティがある。
「このコミュニティに対して、今後、クラウドファンディングの仕組み「DRESSファンド(仮称)」や、誰でもお店を開ける「DRESSマーケット」というウェブのサービスを次々に立ち上げていき、人もモノもおカネも動くような、統合型のコミュニティマーケットを作っていきたい」。
背景にある発想=「大切なのは言語化されない欲望を知ることだ。言葉に出して言えない、あるいはまだ自分でも気づいていない欲望。言語化できる欲望は、実のところ欲望全体のごく一部にすぎない」。

●幻冬舎が雑誌「ドレス」を発行するgiftを5090万円で売却 https://www.wwdjapan.com/business/2014/12/12/00014751.html
「幻冬舎は売却後も引き続きギフト株10%を少なくとも1年間は保有し、「ドレス」出版事業をサポートする」。

●50〜60年代の雑誌『少年画報』が当時のままに電子書籍化、「黄金バット」「地球SOS」ほか http://amass.jp/65793/
電子書籍ストアのeBookJapanでは、2014年より少年画報社創立70周年記念事業を共同展開しており、今回の電子版配信もその一環。

●本が読めなくなった祖母へKindle ー 高齢の方にこそ電子書籍を http://koizumihikaru1234.hatenablog.com/entry/2015/11/24/173744
「読みたいけど読めないという方にはKindleはとても重宝するツール」。
文字の拡大/新しい機械への慣れの問題がほとんどない(ダウンロード以外は)/目に優しい(ブルーライト問題と無縁)。

●読書習慣「ある人」と「ない人」で格差が深刻化 予測される階層社会とは http://news.livedoor.com/article/detail/10659736/
「20世紀型の成長社会では“みんな一緒”であることが幸福の原則だった。だが、21世紀型の成熟社会では各々が幸福について考えていかねばならず、その軸を作るには読書で得る教養がベースとなる」。

●『たすくま「超」入門』はいかにして作られたのか http://cyblog.jp/modules/weblogs/20503
EPUBで自己出版する過程を書いています。Evernoteと「でんでんコンバーター」で簡単に(とまではいかないが)、EPUB制作の知識があまりなくても、電子書籍ができる。また価格設定などの議論はChatWorkで。
セルフ・パブリッシングらしい本=「私も一応物書きではありますが「基本的に、著者が書きたいことを書き、ディレクターがそれをディレクションした、というだけ」「「こう書いた方が売れます」みたいなことは一切アドバイスしていません。結果として、著者のコンセプトがピュアな形で前面に出ている本になっていると思います」。

いくつのえほん 【読者が選んだ年齢別絵本ブックガイド】 http://www.honyaclub.com/pdf/ikutsunoehon.pdf
絵本のWebサイト「絵本ナビ」の34万人会員が選んだ「本当に読んでほしいえほん」128点を年齢別に編集したもの。

●コンテンツ緊急電子化事業(緊デジ)の配信状況の調査結果について http://www.jpo.or.jp/topics/data/20151130a_jpoinfo.pdf

http://www.jpo.or.jp/topics/data/20151130b_jpoinfo.pdf

緊デジ事業で電子化した書籍のうち5万9660冊は配信されていたが、5173冊は未配信。理由を出版社に複数回答で尋ねたところ、著作権者や配信事業者との調整ができていないなどの理由から。

●軽減税率、残る焦点は経理方式 対象に新聞・出版物も http://www.sankei.com/economy/news/151124/ecn1511240047-n1.html
納税額の正確な計算のためには品目ごとに税率、税額を記載したインボイス(税額票)の導入が必要で、小売りの現場からは過剰な負担に懸念する声も。(外食・小売り7団体、軽減税率導入に反対決議 http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151127-OYT1T50159.html )

●栗田出版販売株式会社の民事再生計画案に反対を表明する: 日本出版者協議会 http://shuppankyo.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-e131.html
返品問題」が焦点。「再生案の問題点は、債権者に債権額以上の加重負担を返品で強いるスキームに拠っていることへの不信感にある。今後、現・栗田出版販売帳合の書店が大阪屋帳合の書店として取引が始まれば、再生債権内に含まれているはずのものが大阪屋の返品となって出版社に戻されてくるだろうことは想像に難くない」。
全容:修正後債権総額111億円。弁済見込み額23億円。50万円以下の弁済率は100%となるが、50万円を超える部分に対する弁済率は17.4%。再生債権総額に対する弁済率は21.3%を予定。
「現在の正味体系」を中心とした取引条件の問題点に踏み込むことなしに、取次店の再生はない。正味体系に販売代金の支払い条件とがあいまって、高正味など好条件の大手・老舗版元は量産体制に入れ、これが粗製濫造、高返品率の温床ともなっている点を指摘。(
栗田出版販売の民事再生が意味するもの: 日本出版者協議会 http://shuppankyo.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-bc38.html )

●あの取次最大手、本業赤字転落が激震!出版業界、ついに本格的崩壊開始の予兆 http://biz-journal.jp/i/2015/12/post_12686_entry.html
日本出版販売(日販)が2015年上半期中間決算(4~9月)で本業、取次事業の営業利益が赤転。売上高:2399億1800万円(前年比171億5200万円減)/営業損益:3億300万円の赤字(同4億4800万円減)/経常損益:1億3300万円の赤字(同4億6400万円減)。

●万引き常習犯の来店、顔認証で自動検知 ジュンク堂書店 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO92890410W5A011C1000000/
ICタグより顔認証

★Finding the Future http://www.editorandpublisher.com/Features/Article/Future-Focus
Webは印刷を破壊し、モバイルはWebを破壊しようとしている。だから根源的変化は、印刷からスクリーンへではなく、「ブランドから個人へ」のパワーシフトにある。この時代の変化に対応するには、「The Audience is Your Lifeline」を肝に銘ずること。つまり他人が作ったプラットフォームに載るだけでは、The Audienceをわが社のもにしたことにはならない点を忘れないこと(仮ににそれで読まれ、記事から収入が生まれていても)。
より実践的には「メールアドレス」and/or「閲覧履歴」をなんらかの方法で手中にすることが大事。そうすることが、「Finding the Future」につながってくる。
そのために、技術は何ができるか、編集は何ができるかを、経営者も編集者も考えなくてはならない。

●マネタイズ達人、スタインバーグCEO「Daily Mail」を退社 〜BuzzFeedの成長にも寄与した注目人物 http://digiday.jp/publishers/where-are-jon-steinberg-going-to/
「技術は何ができるか、編集は何ができるか」を知る人物の、華麗な転職、変身ぶり。BuzzFeedでCOO、プレジデント、その彼がデイリーメール北米へ転籍すると、「CNBC」のニュース番組に定期的に出演。スクエアの新規株式公開などテクノロジー関連のニュースのコントリビューターを務め、メディアの認知を広めた。
そして2015年6月、メッセージングアプリ「Snapchat」、広告世界最大手WPPとの共同出資で、タテ型動画の制作にフォーカスを当てた広告制作会社トラフル・ピッグ(Truffle Pig)を開設。が、その立役者がいままた退任。

●「2016年は『プッシュ通知』機能の転換期になる」:NYタイムズ特命チームの試み http://digiday.jp/publishers/inside-the-new-york-times-new-push-notifications-team/
モバイルシフトへ対応するための課題、デザイン、コンテンツ、マネタイズにおける解決手段としての、スマートフォンアプリの「プッシュ通知機能」について。
プッシュ通知は速報のアラートだけでなく、カスタマイズ化、パーソナライズ化を果たせる点が魅力。ひとつは閲覧履歴からの特化、もうひとつは1日における配信時間帯や、希望する言語に基づくカスタマイズ化。他に、砕けた文体での通知なども実験中。

●Apple「News」に失望の色を隠せないパブリッシャーたち http://digiday.jp/publishers/publishers-underwhelmed-apple-news-app/
「News」のユーザーは、すでに約4000万人。その圧倒的なブランド力にメディア企業は大いに期待したものだ。広範囲に渡っるコンテンツ拡散能力、新たなオーディエンスの獲得能力への信頼から。
とこらが「トラフィックは期待外れ」で、加えてトラッキング情報が貧弱なことから、広告媒体として使いづらかった。

●ニュースアカウントを開放したLINE、狙うはポータルとソーシャルで断片・量産化したコンテンツの再編 http://jp.techcrunch.com/2015/12/01/line-news-shimamura/
そもそも消費者がニュースへ手を伸ばす、そしてニュースを閲覧、体験化するエッジの部分で、まずブランドを軸に信頼と掘り下げへの傾向とニーズがあり、方やでデジタル化がニューズ記事を断片化することで得られるセレンディピティ効果がある。
これを踏まえた、うまいLINEの戦略とは「掲載するコンテンツはメディア側でダイジェストニュースを編集できるし、そもそも各メディアのアカウントで配信する。これによってメディアのブランド化が促されると期待する」、というもの。


●LINEがニュース配信を強化、参画メディアの収益支援も http://jp.reuters.com/article/2015/12/01/line-idJPKBN0TK3CY20151201
「朝日新聞や時事通信など24のメディアがパートナーとなり、きょうから公式アカウントの提供を始めた。LINEは公式アカウントへの集客支援に加え、メディアが配信するダイジェスト記事内に広告掲載スペースを提供、売り上げの50%をメディアに分配するなど収益面での支援も行う」。

●ヤフーが個人発ニュースを拡充、原稿料や取材費支払いも http://jp.reuters.com/article/2015/12/01/yahoo-idJPKBN0TK3KJ20151201
「ヤフーはオーサーに対して広告収入の一部に加え、原稿料や編集部が認めた場合は必要経費も支払う。さらに記事の翻訳配信を開始するほか、インセンティブプログラムも強化」。

日経電子版 渡辺洋之「月4200円課金するには、紙以上の価値がなければならないhttps://cakes.mu/posts/11548
紙の新聞の部数は280万部弱(ピークは300万部)、これに対し「日経電子版」の有料会員数は4月の時点で43万人、無料の会員が243万人なので、「日経電子版」全体で280万人とほぼ拮抗。それに登録会員の中で有料会員の比率がすごく高い「こういうものは普通、3%から5%くらいと言われていますので、ちょっと珍しいぐらい高い(15~16%)」。
その価値の源泉は「日経グループ全体の情報プラットフォームになっている」点。紙が記事数300本に対し、電子は900本。また専門性の高い記事でターゲティングすることで、広告収入の効率性が高い。

●朝日、デジタル単独契約者に「食べログ」「クックパッド」などの有料サービスを3種類提供 http://digital.asahi.com/info/premium/
「Zaim(ザイム)」も!  朝日新聞デジタル単独コースの契約者に対し、「食べログ」や「クックパッド」などのライフスタイル関連の人気ウェブサービスのプレミアム(有料)会員向け機能を3種類、追加料金なしで。
 

 

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