● 地球倫理の可能性 ――「内発的な自然」像へ

150206 PM

┃Post Modern あるいは再編成されるLife(生活/生命/人生)
環境、ケア、家族、地域、仕事、消費、教育、社会保障、時間など

● 地球倫理の可能性 ――「内発的な自然」像へ http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/BA31027730/2014no.267_86_103.pdf
イスラム教、仏教、ユダヤ・キリスト教が標榜する「普遍宗教」。その普遍性原理が実は、何らかの意味でそれが生成した地域ないし環境の影響を受けており、真の意味で普遍的とは言えないのではないか、という視点。また、これまで「エントロピー増大の法則」が一般的で、自己組織化的な法則は例外とされてきた。しかし最近の研究ではむしろ、秩序形成や内発性こそ原則で、エントロピーの法則が例外とする考え方へ、見直しが始まっている。この延長線上に「地球倫理」の概念も措定することができるのではないか。

●小室淑恵「人口構造から見るゲー­ムチェンジの必要性」―人口ボーナス期から人口オーナス期へ http://www.yomuradio.com/archives/4827
「労働時間を変えれば日本社会を救うことができる」。短時間で生産性を上げるという働き方は可能(「私の会社は全員残業禁止の会社で、創業以来ずっとトップ成績のコンサルタントは、ずっと短時間勤務の女性です」)だし、かつ、これから「必須」になってくる。なぜなら、日本は人口オーナス期へはいってしまっているから。

●伊藤忠商事、“朝型勤務”転換で、仕事効率25%アップ 残業ゼロ企業の働き方 http://president.jp/articles/-/14024
小室淑恵氏が言う「限られた時間で成果を出すための工夫」としての、朝方勤務。

●【特別企画】日本は5年後も日本のまま=ジェラルド・カーティス氏 http://jp.wsj.com/news/articles/SB12598258265585683745604580317570476296194
「日本は何とかやっていく。沈没することはないが、人口問題を解決して高成長経済に転じることもない。日本は現状のままだろう」「日本は移民社会にはならない。日本人が質の高いサービスに見いだしている価値を投げ捨ててサービス部門の生産性を引き上げることはないだろう。 例を挙げよう。東京駅で新幹線を待っていると、清掃スタッフが全車両を掃除し、発車時刻の数分前に降りて、乗り込む乗客に対してお辞儀をする。清掃員の数を減らせることは間違いないし、列車が時間通りに出発しなくても世界が終わるわけではない」のだが。

●【地方創生】公共事業を「墓標」から「稼ぐインフラ」へ転換する方法 木下斉さんに聞く地方の未来 http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/31/chihososei_n_6400928.html

「我々のような民間で現場を張っている仲間が集まり、様々な失敗、成功共に情報をまとめて発表するのが大切であると思っています。特に失敗事例は世の中に出にくいので、様々な事業分野で発表していく必要があります。そして、このような整理された情報をもとにして、民間の活動に対して行政が少し後追いする形で、全体に投資するときの優先順位を上げていけばいい。民間主導行政参加です」。

●日本の医療制度 病院から患者を引き離そうとする動き強まる http://www.news-postseven.com/archives/20150112_293010.html
平均入院日数を従来の32日程度から欧米並みの8日程度にまで大幅短縮する動きも。

●保育園を増やさないと本当にもったいないよという話 http://loveletter-for-you.com/2015/02/04/1099/
保育園を増やすことで増える収入から、園児一人当たりにかかる費用を引く、という作業を実際にやってみた。

●少人数学級政策の教育効果の不都合な真実 http://synodos.jp/education/12530
ピケティもデータで議論しようよと言った。少人数制が学習効果に効くかどうかもデータで検証、議論すべきだ。先生の負担は少人数のほうが少なくて、都合がいいのだろうが、こと学習効果となると、真逆の結果が出てきている。「少人数学級に学力向上効果があるとしても、相対的に学力の高い学校をさらに伸ばし、また、社会的に有利な地域の学校をより伸ばす、その結果、学校間の学力格差を拡大させることを示唆する」。誰の学力を伸ばすための少人数制かを検討すべき、と。

●スティーブン・ピンカー: 暴力にまつわる社会的通念


「暴力の減少はフラクタル現象。これは数千年、数百年、数十年、そして数年のスケールで観測できます。16世紀の理性の時代の始まりが 転換点だったようです。一様ではなくとも世界中に見られます。啓蒙運動の時代、英国やオランダで始まり 特に西洋では顕著」。(Transcript | TED.com http://bit.ly/1FAbT35 )

●『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』国民国家の溶解 http://honz.jp/articles/-/41144
宗教的原理主義の発露というより、政争を勝ち抜くマキャベリ的巧緻さの表現として、「カリフ制宣誓」や「背教者宣告」を読み解くほうが正しい、と。特に「背教者宣告」は「イラク、シリア、その他の中東で内戦を誘発する目的で使われているという。地域での宗教対立が深まれば、イスラム国はその隙間に入り込み、自身の領土と政治的地位を確立できるのだ。つまり現実的な政治闘争での戦略としての側面も持っている」。

●「イラク戦争は民主主義をもたらしたのか」トビー・ドッジ 著 | Kousyoublog http://kousyou.cc/archives/11354
「第二次世界大戦以後におきた世界各地の内戦には3つの推進要因がある:(1)非国家行為主体による暴力の利用を助長する社会のイデオロギー的傾向/(2)国家の行政機構および警察・軍事機関の脆弱性/(3)政治を形づくっている憲法的枠組みの性格。